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ジャック・ロンドン 「火を熾す」

ジャック・ロンドン 「火を熾す」
 ジャック・ロンドンの「火を熾す」は、高校のときの英語の先生が
自分で翻訳した、まだ誰も訳してないはずだ、と言って朗読してくれた。
とても印象的な傑作で、確かぼくはロンドンの動物小説はいくつか
読んでいたあとで、たしかに同じ作家の書くかもしれないような、自然の
厳しさをうまく書いてるなあと思った記憶がある。今思えば、
こういうのをハードボイルドと言うのだ。

 ハードボイルドのことは、大学に入って英語の授業で教えてもらった。
教材は(もちろん)ヘミングウェイの「殺人者(The Killers )」だった。
授業は最初の一文の「The door opened.」だけで1時間くらい
かかったはずだ。英語の発想では「The door was opened.」と受身に
なるはずで、この一文がいかに異常で、客観だけを書こうとしているか、
つまりハードボイルドか、と言う話だった。少なくとも僕にとっては
面白かった。

 そういえば、ブラッドベリにこの「火を熾す」と良く似た短編が
あるはずだ。極寒をSFの中のどこだかの星の長雨だったか、酷暑だったかに
変えただけのもので、それはそれでよく書けていると思うのだが、
ジャック・ロンドンの後では「なんだよ、ぱくりじゃん」と思ったことだ。

 今朝の毎日新聞の書評にジャック・ロンドンの「火を熾す」が載っていて、
なんだか昔のことを思い出してしまった。

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