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「死刑のある国ニッポン」 藤井誠二 森達也

「死刑のある国ニッポン」 藤井誠二 森達也
 (株)金曜日

 死刑についての対談。「死刑存置」という言葉がやたらに出てくるが、
こんな日本語あるのか?要するに死刑があるべきだ、という考えの一人と、
あってはならない、と考えの一人がいろいろ対談している。

 途中までは、なかなかおもしろく読んでいた。つまり、なるほどと
思ったり、そうかなあ、と思ったり、そんかことないだろう、と
思ったりしながら読んでいたのだが、途中からなんかつまらなく
なってきた。まあ、そうね。

 特に森のほうが、要するに死刑はいけない、という結論が全てで、
全てがそこから始まっているので、お考えはよくわかりましたよ、
そういう考えのあることはよくわかります、でもまあ説得力無いなあ。

 たとえば、ここ数十年の凶悪犯罪の数は増えてない、マスコミが
騒いで、あたかも安心できない世の中になっているような印象が
あるだけだ、というのは、今やよく知られた話だと思うけれど、
それは死刑があるべきか、あってはならないのか、それとはなんら
関係ない話だ。欧米では、、、というのも同じだし、えん罪の問題は
死刑とは関係なくとても大きな問題だ。でも、繰り返すが、死刑が
あるべきかどうかとはなんら関係がない。

 森が書いている後書きに、犯罪者の人権?の事は大きく書いてあるが、
犯罪被害者のことは一言も触れてない。彼の考えを実によく象徴していると思う。

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