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こうの史代「この世界の片隅に」

10327kouno こうの史代「この世界の片隅に」3巻 双葉社

(ネタばれ注意)

 ときどき本屋、古本屋で見かけて、いつも気になっていたもの。広島の近く、呉を舞台に戦争(と日常、また広島のことも)をテーマに描いた作品。少女漫画の絵柄?で淡々と描かれていて、やさしく、かなしい。戦争もこうして日常の中にあったのだ、ということを実感する。
 全然関係ないようだが、BACHのことを想うのだ。旅から帰ってきた時、奥さんは病気で亡くなっていて、埋葬も終わっていた。じきに後妻にもらって、あわせて20人の子供をもうけ、そのうちたしか16人(!)は幼い時に失ってしまう。バッハは何を感じ、どう生活していたのだろうと想う。きっと死も日常の中にあったのだ。
 時代が全然違う。戦争はまったく人間のせいだ。全然違うのだけれど、そういう日常に思いをはせてしまう。
 それにしてもすずにとっての右手はどんなに大きいものだったろう。自分自身を失うことに等しいのではないか。作品の終わったあとの時間の長さを想ったりもしてまた本当に泣けてくる。
 
 姉妹作 「夕凪の街 桜の国」も買って読んだ。

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