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BACH 無伴奏チェロ組曲 5番 プレリュード

BACH 無伴奏チェロ組曲<br />
 5番 プレリュード
無伴奏の5番には書きたいことがある。

 プレリュードの最初、マグダレーナバッハも、その他の3種の筆写譜も、
初版譜だって、asにナチュラルはついてない。(写真は筆者譜B=ケルナー)
つまりいわゆる和声的短音階になっている。ところが現代譜はことごとく、
最新?のベーレーレンライターも、鈴木秀美すらナチュラルをつけて、
いわゆる旋律的短音階にしている。しかもきちんとした説明もなしに。
なぜ?

 筆写譜がことごとくasだし、ともかく、曲の冒頭だし、ファクシミリを
じっと見ても、どう考えても書き間違えではない、ちゃんと意識して
書いている。バロック時代、和声的短音階は比較的良く出てくるのだ。
(良い例が今思いつかないのが残念なんだけど、何度か見かけて、
へえ?!と思った記憶がある。)

 それなのに、なぜ現代譜はみんなaナチュラルなんだ?まさか、
そのほうが音楽的に正しい(良い?)とか言うんじゃないだろうなあ。
何か僕の知らないこと(情報?常識?)があるのだろうか?

 

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コメント

 メールに気づかずにいたせいもあって、すっかり遅くなってしまいましたが、横山さんという方からコメントをいただきました。うまくコメントできなかったと言うことです。私の方であらためて投稿します。ありがとうございました。また遅くなってすみませんでした。


初めまして。
ただ今バッハ無伴奏チェロ組曲の「スラーなし版」を制作してブログで公開している者です(現在のところ第2番まで)。
http://shin-itchiro.seesaa.net/

第1番「ジグ」の「無視された半小節」
http://estparis.blog108.fc2.com/blog-entry-46.html
など、筆写譜を見ていると驚きだらけですが、5番の冒頭のこのasには気づいていませんでした。びっくりしました。

で、落ち着いてこの5番をリュート用に編曲した(BWV 995)バッハの自筆譜を見てみますと(そんなものがインターネットで見られるなんてこれまた驚きですが)、ここはナチュラルがついていました(ト短調なのでAではなくてEですが)。
http://imslp.org/wiki/Lute_Pieces,_BWV_995-1000_%28Bach,_Johann_Sebastian%29

なのでこれが根拠で、チェロの方もナチュラルを付けられているのでしょう。しかしそれではどうしてすべての筆写譜(どころか今調べたらブライトコプフのクレンゲル版も)がasなのかという疑問が残ります。

一つ考えられるのは、バッハがチェロ用の楽譜にナチュラルを付け忘れたということです。もう一つ考えられるのは、もともとチェロ用のオリジナルはasだったのだが、リュートに編曲する際に半音上げてみたくなったということです。どうも私には後者の方がありうることのように思えます。

「スラーなし版」は1番から順に作って行く予定なので、5番を作るのはまだもう少し先になると思いますが、ここはasのまま残しておいて、チェリストに注意を促すことになると思います。

長々と失礼しました。

横山真一郎

投稿: せろふえ | 2010年10月19日 (火) 05時55分

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