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高木仁三郎 「市民科学者として生きる」岩波新書

Takagijin  著者は反原発活動をしてきた物理学者。ネットで検索すれば、特に今は、いくらでも出てくる。この原発事故の後、事故を予見していたことがずいぶん話題になったようだ。「予言」ではなく、科学的な知識や状況の判断から「予見」「予想」していたことにとても価値がある。
 この本はそういう著者の自伝だ。
 読んでみて、印象的だったことがいくつか。

 ありそうな話ではあるが、民間での研究はじめから上の考えている結果を出すことしか求められない、と言うことだ。原発の研究は「原発は安全」と言う結果しか許されない。著者が炉心の汚染度が予想外に大きいことに気づいて、いろいろ測定しようとすると、とたんに「もうやらなくて良い」「君の仕事は会社向きではない」だったそうだ。ほんとうにとんでもない話だ。

 1950年代以降に作られた鉄は、すべて核実験の降下物で汚染されていて、その放射能で環境放射線の測定に影響を及ぼすのだそうだ。著者たちはそれを避けるために、汚染されていない沈没した「戦艦陸奥」の鉄を使ったそうだ。

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コメント

戦艦陸奥ですか。皮肉ですね。
帝国海軍旗艦でありながら謎の爆沈を遂げてしまった悲劇の戦艦、陸奥。
陸奥とは東国、東北のことではありませんか。現在、東北地方が津波と放射能と国の無策で苦しんでいる。何か象徴的な。。。

私はこの本は読んでいませんが、原発と官僚関係の本を、大震災以降、数冊読みました。震災後は、まさに太平洋戦争後の価値観の激変した時に相当するような気がします。それほど大きな災害、事故だったと思うし、思わなくてはならないと思います。現在、原発事故は、今は単なる交通事故のように矮小化され片づけられているように思われます。マスコミは、失言をあげつらうだけになってしまいました。自然災害のようですが、その後の対応を含めて人為的な犯罪のような部分が多々あるような。。。

「がんばろう日本」とかいいながら、薪を燃すのはいや、と言われているし、なんだか、終戦直後より変な社会です。今までの矛盾を地震があらわにしたのでしょうか。まあ、これは私の単なる「想い」です。まとまらず、すみません。

投稿: isis | 2011年9月28日 (水) 00時16分

 isisさん、コメントありがとうございます。

 ああ、本当に陸奥って東北のことですよねえ。

 僕も複雑な思いが渦巻いていますが、なんにせよ、具体的に文句を言ったり、騒いだりしないと、東京電力も官僚も何もしないのではないかと思います。できる範囲でやるしかないのですが、、、

投稿: せろふえ | 2011年9月28日 (水) 07時12分

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