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霧の森となぞの声 岡田淳

120509_21340001 こそあどシリーズ 霧の森となぞの声 岡田淳 
 読み始めたらあっという間に読んでしまった。

 こそあどの森のシリーズをしばらく読んでない、読みたい、調べると図書館に新作(といっても2009年)が入っていて、早速リクエストして読んだ。このシリーズはもちろん児童向けのファンタジーなのだが、僕が読んでも楽しめる。著者の根本的な姿勢?がとても共感できるもので、読んでいて楽しい。
 10作目、「霧の森となぞの声」は
 ふしぎな歌声をさがして森の奥へ。声にひきこまれるように穴に落ちたスキッパー。さらに住人たちも…。無事戻れるのでしょうか。(理論社のHPから)
 と言う感じ。今回も楽しく読めた。
 それにしても、ここでもない、そこでもない、、、、という時代や場所のはっきりしない設定なのだが、きわめて現代的な物語だと思う。穴の奥の音楽のことをトワイエさんが説明と言うか解釈するところがある。「洞窟の天井が高く地面からの距離が短かったり、逆に長かったりして、音の大きさが変わるのかもしれない。」現代はこういう風に説明を必要とする時代なんだなあと感心したのだ。不思議なことを不思議なままに置いておけないのだ。だがいっぽうでその解釈は解釈にすぎず、なんの証拠も検証もない。一方、スキッパーが音の正体をさぐる場面では、実に探求的で、あてずっぽうでなく、ひとつひとつ探っていく。うまく言えないけれど、現代がとても科学的でもあり、一方科学的思考とは無縁のいい加減なものでもあると思うのだ。
 そのスキッパーの探求をワクワクして読んだり、音楽の母胎回帰みたいなものや、それぞれの心の中の反映じゃないかと思える(これも解釈!)ことや、スミレさんの普段は秘められた情熱を、そうそうこういう場面ならこうに違いない、と納得しながら、読んだのだ。
 

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