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ヴィヴァルディ リコーダー協奏曲 ヘ長調 RV.442

Viv442  ヴィヴァルディのフルート協奏曲集作品10は、あやしい。あやしいくせにヴィヴァルディのフルート協奏曲として、作品番号までついている。作品番号も自分でつけたわけでもないらしいが、そういうわけで多く演奏されて来たんだろう。
 もともとこの曲も(も!)リコーダー協奏曲で、ブリュッヘンが少なくとも2回録音している。両方ともa≒415の録音のようだが、当時のヴェネチアはa≒440(とa≒460のピッチも混在??)だそうだ。
 2楽章はヘ短調だが、これを当時流行り始めていたトラベルソのための曲(つまりフルート協奏曲)として、出版するにあたり、トラベルソでヘ短調は技術的に難しい、あるいは効果的でないと思ったらしいヴィヴァルディ自身が、全音上げろと指示の書き込みしたのが残ってるらしい。ヘ長調の曲の緩徐楽章をヘ短調で書いておいて、トラベルソじゃあ難しいから全音上げてト短調でいいや、と思ったらしい。ヴィヴァルディってなんていいかげんなんだろう。
 この曲も吉澤実のバロック コンチェルト・スタディ に載っているのだが、吉澤実もヴィヴァルディのようにいいかげんだ。RV.442と書いてあるが、実際はフルート協奏曲 op.10-5 RV.434 の方なのだろう、2楽章はト短調のほうが載っている。冒頭から出ない音の下のdが書いてあり(トラベルソなら出る。)、言い訳のように「Tutti」。そして序文に、リコーダーでは出ない音域もあるが、「Tutti」はヴァイオリンが弾いてるから、吹かなくても大丈夫、みたいなことが書いてある。けしからん。そもそも、この曲の2楽章はヘ短調なのだ。
 残念ながら、IMSLPにはOp.10のほうしか載っていない。

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