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山本周五郎 ひとごろし

Syugorohitogorosi  
 前にも書いたことあるが、山本周五郎はとてもいい。「樅ノ木は残った」とか、「赤ひげ診療譚」 なんかもいいけれど、短編が良いと思う。ちょっとあざとかったり、みえみえな感じもあったりするが、根底に流れる精神が好きだ。山本周五郎って、もう忘れ去られたように今は誰にも語られないけれど、時代を超えた命があると思うけどなあ。
 ひとごろしもやり過ぎというか漫画的なのだが、とても良いと思う。コント55号とか、松田優作の主演映画にもなっているらしく、欽ちゃんが臆病侍はともかく、坂上次郎が、傲岸で一途で融通が利かないのがどこかユーモラスな感じになるこの6尺を超える大さむらいってこたあねえやなあ、と思う。 丹波哲郎は適役な気がする。松田優作が臆病侍で、上意討ちのはずなのに相手に声をかけられたとたんに
「ひとごろしーー」
と逃げまどうのはちょっと見てみたいのだが、ネットでの評判はふんぷんたるものだ。実は子どもの頃、テレビでこのどちらでもないのを見た記憶があるのだが、誰のだったか覚えていない。松田優作のは、それでもともかく自分の目で見てみたい。
 それにしても、ネットのカスタマーレビューで「ひとごろし」のことを、

「 古記録『偏耳録(へんじろく)』が原典 」

などと書いてあるのがある。どこまで善人?なんだろうか。この馬鹿話に本当に原典があるわけねーだろう、と書いてみて、まあ僕だって確認したわけじゃないけどさ。(原典と言えば→「本の未来」)
 他の短編も「壷」はあざとくて嫌いだけれど「裏の木戸はあいている」もちょっとなあと思ったりするけれど、それも含めてとても楽しめた。「暴風雨の中」「雪と泥」「鵜」「女は同じ物語」「しゅるしゅる」「地蔵」「改定御定法」


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