山本周五郎 ひとごろし

Syugorohitogorosi  
 前にも書いたことあるが、山本周五郎はとてもいい。「樅ノ木は残った」とか、「赤ひげ診療譚」 なんかもいいけれど、短編が良いと思う。ちょっとあざとかったり、みえみえな感じもあったりするが、根底に流れる精神が好きだ。山本周五郎って、もう忘れ去られたように今は誰にも語られないけれど、時代を超えた命があると思うけどなあ。
 ひとごろしもやり過ぎというか漫画的なのだが、とても良いと思う。コント55号とか、松田優作の主演映画にもなっているらしく、欽ちゃんが臆病侍はともかく、坂上次郎が、傲岸で一途で融通が利かないのがどこかユーモラスな感じになるこの6尺を超える大さむらいってこたあねえやなあ、と思う。 丹波哲郎は適役な気がする。松田優作が臆病侍で、上意討ちのはずなのに相手に声をかけられたとたんに
「ひとごろしーー」
と逃げまどうのはちょっと見てみたいのだが、ネットでの評判はふんぷんたるものだ。実は子どもの頃、テレビでこのどちらでもないのを見た記憶があるのだが、誰のだったか覚えていない。松田優作のは、それでもともかく自分の目で見てみたい。
 それにしても、ネットのカスタマーレビューで「ひとごろし」のことを、

「 古記録『偏耳録(へんじろく)』が原典 」

などと書いてあるのがある。どこまで善人?なんだろうか。この馬鹿話に本当に原典があるわけねーだろう、と書いてみて、まあ僕だって確認したわけじゃないけどさ。(原典と言えば→「本の未来」)
 他の短編も「壷」はあざとくて嫌いだけれど「裏の木戸はあいている」もちょっとなあと思ったりするけれど、それも含めてとても楽しめた。「暴風雨の中」「雪と泥」「鵜」「女は同じ物語」「しゅるしゅる」「地蔵」「改定御定法」


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疫病神 黒川博行

2017414ykb 仕事が忙しかったり、なかなか読み切れなかった。
 半分ヤクザとヤクザのコンビが産廃がらみで事件に、巻き込まれるんじゃないな、自分からずかずか入り込んで行く。
 まあまあ面白かったが、日本のハードボイルドはなんだか、カラッとしてない。ドロドロしてる。


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タックス・イーター

Tzx_2017404 「国民の税金を食い荒らし、富を奪い取る者は誰なのか、その不正と複雑なからくりを解明し、日本の暗部に切り込む」というのだが、、、
 税金を食い荒らす奴らが跋扈していることは明らかだし、いつも怒り狂っている。最初の方に出てくる年金の話なども他人事ではない。
 だがこの本を読んでもどうすりゃあいいのかさっぱりわからない。「その不正」というが、不正なのかどうかもわからない。多分それが合法的なもの、制度にのっとったものだからこそたちが悪いのだろう。
 国民ひとりひとりがタックスイーターでもあり、責任がある、とたしか書いてあったが、ほんとうかね?もちろん責任はあるだろう。ばか犯罪集団と言っていい自民党なんかにずっと票を入れているんだからどれだけ馬鹿国民なんだと思うが、それだって、そうマスゴミあげて洗脳して(されて)来たんだから、しょうがないだろう、という気もする。
 第3章 タックス・イーターとは何者か に具体的にあげてある1.族議員 をやめさせることすらできない 2.官僚 もやめさせることができない 3.鉄のトライアングル を崩すこともできない。
 国民の多くが原発はやめた方がいいと、思っているのに、それすらできない。
 できることは、せいぜい、絶対に自民公明には票を入れない、ツイッターで安倍でんでんを罵倒したり、この本を読んだり、ブログを書くくらいしかない。
 絶望的になる。投票率がこんなに下がっているのは国民の多くがそういう絶望感を表明しているんだと思うよ。

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間取り相談室

2017226madr いつだったか、書評を読んで面白そうだと思ったはずなのだが、ほとんど何も感じなかった。


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マイナス50℃の世界 米原万里

50yhara 子供向けの本の再販らしい。ごく軽い、薄い本だが、まあまあ面白い。写真がなかなか良い。
 ほんとに米原万里が若くして亡くなったのは残念だ。


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クオ・ワディス

Quowa10z06 もうずいぶん前から読んでいるのだが、ちっとも進みゃあしない。面白くないわけではないのだが。
 ローマ時代を舞台にした小説。キリスト教目線?と言うべきか。


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国連の政治力学 北岡伸一

2016y16kkr もう、ちょっと古くなってしまった気はするが、とても面白かった。考え方はバランスが取れていると思う。またそのうち読み返したい。


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僕の大好きな青髯 庄司薫

2016x11ahg 庄司薫の4部作の最後。著者自身が「一つの「若さ」の「夜明け」とでもいうような冒険」を書いたと言う。
 ひさしぶりに読んで、なんとなく、読み返してみたくて、結局2回(ほぼ完全に)読んだ。それほどのものでもないんだけれど。


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白鳥の歌なんか聞こえない・さよなら怪傑黒頭巾

2016x07syo 赤頭巾ちゃん気をつけては図書館で借りたが、白鳥の歌なんか聞こえないとさよなら怪傑黒頭巾はちゃんと持ってた。若者と「死」、安保闘争がらみの若い戦いと戦いからの卒業(なんて書き方は自分でもなんだかなあと思ってしまうが…。)
 まあ、はっきり言って今読む価値があるかどうか相当疑問だ。でも個人的にはなつかしかったし、面白かった。

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赤頭巾ちゃん気をつけて 庄司薫

2016923akz 
 中村紘子が亡くなって、じぶんはなんだか鬱っぽくて意欲なく(というのは中村紘子とは何の関係もないが)、昔読んだものをいろいろ読み返したりして、赤頭巾ちゃん気をつけてをひさしぶりに読みかえそうかなと思ったが、持っていたはずなのに見つからない。図書館で借りて読んだ。
 庄司薫って昭和12年生まれなのね。びっくりした。ぼくの親の世代じゃないか。
 おぼえているよりずっと軽かった。何も考えてなくてただ饒舌なふわふわしてるだけ、みたいな批判は、ちゃんと読んでないやつのたわごと、と当時(ぼくが読んだのは昭和50年代になってからか)思っていたし、読み返してもその思いは変わらないのだが、発表されたのが昭和40年代でしょう?まあいろいろ言われるだろうなあと思われるような書き方だ。でもほんと考えてないどころではない、先の先まで(?)ぐずぐずとぐるぐるとかもしれないが、いろいろ考えている若者がうまく描かれていると思う。今読んでも。
 今の若者はなにか考えているのかなあ。


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